さとう歯科・矯正歯科・入れ歯相談所 JR神戸・高速神戸駅前


患者さんの悩みをしっかりと理解し、
患者さんに最適最善な支援を行う。
そのような歯科治療を心がけています。



人生80年といわれて久しくなります。ずいぶん長く生きられるようになりました。といっても宇宙が誕生して150億年、地球上に生物が誕生して30億年、ヒトが出現して3万年、等々を考えてみると、人生80年といっても、それは微々たるものであり、一瞬に過ぎ去るものだといえます。しかしだからこそ、80年の人生における一瞬一瞬が限りなく尊い大切なものといえるのだと思います。
ドイツの童話作家ミヒャエル・エンデの有名な作品に「モモ」があります。この中で彼は「光を感ずるために目があり、音を感ずるために耳があり、そして時を感ずるために心がある」と述べています。まさに時はそれぞれの人の心によってその存在が感じられるものなのでしょう。
この「モモ」の中に時間どろぼうに時間を盗まれて心貧しくなっていく床屋や観光ガイドが登場します。客と楽しく無駄話をしながらゆっくり髪を整え、休日には老いた母や、身体障害者の女友達を見舞うという生活をしていた床屋が、自分の人生に疑問を持つようになり、時間を効率よく使えばひとかどの人物になれると時間どろぼうにそそのかされ、客と話もせず、仕事の効率を上げ、母親や女友達も見舞わず、時間を有効に使ったが、さて、振り返ってみて、その時間はどこに蓄えられたのか、果たして人生は豊かになったのかと作者は問いかけています。一方で、テレビや新聞に取り上げられた観光ガイドは有名になり、次々と講演依頼が殺到し、飛行機で飛び回っても全部こなせず、講演内容の充分な用意もできず、焼き直しの話を繰り返す。経済的にはおおいに豊かになるが、何かしら満足できないものを感じ始める。作者は現代人の姿を浮き彫りにし、心の豊かさを持つことを考えさているように思われます。
私は歯科医療でも同じことが同じことがいえると考えています。会話もなく、流れ作業で次々と患者さんと診ていく。治療として効率はいいでしょう。しかし乱診乱療になりかねなく、効率のみを追い求めることにはいささか不安を感じます。あなたは何人の人の名前や顔を覚えていますか?私、1人の歯科医師が、1人1人の患者さんの名前や顔を覚え、さらに口の中の症状や特徴をつかんで治療に望むとしたら、100名くらいではないかと思います。人間、それほど多くことは正確に記憶することできません。まして確実で正確な治療するともなると非常に難しいことではないのでしょうか。
人間の一つの細胞の中のDNAが解析され、今まで難病といわれてきた病気も治るのではないかという希望がみえてきました。たしかに医療技術は飛躍的に進歩してきましたし、今後も想像する以上に進むでしょう。しかし現段階ではいくら科学を追求して行ったところで、まだあなたの口の中に本物の歯1本作れません。そうである以上、完璧な治療というのはないと考えています。しかし、それならば、せめて心のある治療を提供したい。そしてあなたの真の本音を汲んでいけるような「心の通った歯科医療」を行える理想の歯科医院をつくりたいと思っています。
1人の人間ができることは限られています。それは歯科医師も同じです。そして、何でもできる訳ではありません。不可能な事も当然あります。いえ、むしろ多いかもしれません。だからこそ、あなたとよく話し、相談し、私が考えられる最高の治療を誠心誠意行っていきたいのです。不可能だからといって諦めることはありません。その時はあなたと共に解決策をみつけていきましょう。
最善と考える医療を通じて、あなたの口の健康と美しさを生涯保ち、豊かな人生を送るためのお手伝いが少しでもできることを願っております。
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